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どうも、みきしゃです!
タイトルにも書きましたが、生分解性プラスチックという言葉を最近耳にする機会増えた気がしませんか?
ざっくりとしたイメージとして、環境に良さそうとか生物が分解出来るから、生態系にも影響を与えなさそうとか思われている方が多数だと思います。
でも、実際は生物が分解出来るとはいえかなりの時間を必要とするケースが存在するなど問題点も多く抱えています。
今回はそんな生分解性プラスチックの中でもPLA(Poly-Lactic Acid,ポリ乳酸)について紹介していきたいと思います!
PLA(ポリ乳酸)の歴史
PLAの研究開発が始められたのは、1930年代からです。なので、他のプラスチックと比べるとまだまだ歴史は浅い化合物となっています。開発当時のPLAは実用からはかなり遠い存在であり、実際に使用を目指した量産が開始されたのは2002年頃です。
現在では食品包装の分野等で使用されていますが、完全に他のプラスチックと取って代わるほどの性能は持ち合わせていないと言うのが現実です。
PLAの構造
PLAはこのような構造をしています。
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最小単位であるモノマーは乳酸(CH3CH2COOH)であり、それらがエステル結合により重合しています。
エステル結合は水存在下で加水分解をしてしまうため扱いが難しいとされており、PLAの実用化に時間がかかったのもこの問題を解決する必要があったためです。
PLAの用途
では、PLAはどのようなところで使用されているのでしょうか。
PLAが主に使用されているのは、シートやフィルムの分野です。
特に先述のとおり、食品包装分野に広く用いられています。近年は容器などへの使用も検討されており、用途は拡大傾向にあります。
PLAの分解について
生分解性プラスチックだから、土壌に放っておけばすぐ分解するんでしょ?
なんて考えている方は少なくないと思います。ですが、PLAはそんなに容易に分解するわけではありません。
サイズにもよりますが、1mm厚のシートは分解するまでに5年かかると言われています
正直、分解にかかる時間がかかり過ぎな気もしてしまいますが、是非ともマイクロプラスチック解決に一役買ってほしいなと思います!
まとめ
本日はPLAについて紹介しました!
生分解性プラスチックは今後注目が集まる分野だと思うので、1科学者としてもしっかり情報を仕入れて行きたいと思います。
本日はこの辺で失礼したいと思います。また次回の投稿でお会いしましょう!
バイバイ!
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